よく事件報道で、取調べが始まって間もない被疑者について「××への関与もほのめかしています」といった言葉を耳にする。この「××」に入るのはたいてい「殺害」で、例えば死体遺棄容疑で捕まった被疑者が「殺害への関与もほのめかしています」となる。
これが昔から不思議だった。 まず「殺害をほのめかす」の具体的な状況があまり想像できない。 取調べを受けながら「(遺体を)埋めたのは埋めたんですけど、なんで死んでたかって言われたら、それは、こう、ちょっと、あれした感じで」かなんか言うのだろうか。あるいは「殺したか殺さないかって言われると、そりゃ、まぁ、どっちかっていうと、なんか、あれなんですけど」とかそんな具合だろうか。 いずれにしても不思議なのは、殺害を「ほのめかされた」取調官のほうが、なぜ突っ込んで決定的な回答を得ようとしないかだ。 だってそうだろう。プリンを食った食わないくらいの話なら「ほのめかし」をスルーする場合もあるだろうが、ことは殺人だ。取調べの最中、相手がそんなことをほのめかし始めたら、どう考えたって「それで、結局やったのかやってないのか!」とハッキリさせたくなる。 それなのに、「ほのめかしている」状態のまま、その場で問い詰めない取調官がどうにも多いんだ。日本中に山ほどいる。そうでなきゃ、あんなに頻繁に「ほのめかしています」という報道を見聞きしないだろう。 今枝弁護士のブログを読んで、その謎が解けた。 逮捕後の拘留には期限がある。死体遺棄で逮捕した直後に殺害を認めた場合、ほとんどタイムラグが無いので、殺人罪で再逮捕しても拘留期限はさほど伸びない。一方で、死体遺棄容疑で逮捕し、拘留期限が満了になると同時に殺人罪で再逮捕すれば、それから改めて拘留期限が設けられるから、要するに二倍の期間拘留しておくことが出来る。 つまり、拘留期間を延ばすために、わざと「ほのめかしている」状態で留保しておくということだ。「ほのめかし」報道の根源には、取調期間を延ばすための戦術があるらしい。 まぁ、そんなことやってるから「人質司法」なんて呼ばれてしまうわけだけど。 ![]() |
|
カレンダー
|
|||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|
|
|||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|
|
|
プロフィール
|
|
Author:ささきち
|
|
|
|
最近の記事
|
|
|
|
|
|
カテゴリー
|
|
|
|
|
|
ブログ内検索
|
|
|
|
|
|
FC2カウンター
|
|
|
|
|
|
リンク
|
|
|
|
|
|
RSSフィード
|
|
|
|
|
|
QRコード
|
|
|
|
|