die-in(ダイイン)
「社会」を見つめ、「世界」を感じる。それが悲惨だからこそ。
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「休暇」、宮崎、そしてアキバ (後)
【6月18~19日】
18日は高熱でほとんど眠れないまま時間だけが過ぎる。
19日朝になって、ようやく平熱+1℃まで回復。
結局、今日も休む旨を職場に3日連続で報告。週4日しか出勤しない人間が3日も連続して休むのだから、それはもうこれ以上ないほど謝罪する。謝りすぎて、なんで病気なのにこんなに謝ってんだろうと悲しくなるほど謝る。
かつてジャン=リュック・ゴダールは「すべての仕事は売春である」と言ったけど、まったく確かにその通りだぜとか、朦朧とした意識の中で考える。
業種や職種を問わず、仕事とは「なにものかを生産できる身体」を売ることである。病気で商品価値が失われ、自給を貰えないというのはそういうことだ。

加藤容疑者は、派遣労働者として「身体」を売り続けた。
苛酷な環境の中を。不安定な状況で。
刑務官たちは「殺人を経験する身体」を仕事として強制されている。
それも見知った人間の死を。このところはすごい頻度で。
人を殺人に駆り立てる労働と、人に殺人を強いる労働。
果たしてどちらが残酷か?
と問われれば、もちろん「どっちも残酷」である。

執行の直前に観た「休暇」に登場する刑務官たち。
非正規雇用の問題に怒りながら反抗を犯した加藤容疑者。
たかが風邪で窮地に追い込まれる私。
なんだか、「労働」と「死刑」の問題が私の中でいろいろ重なったのだった。

さて、そんなことを書くと、想定される反応として「アキバの無差別殺人を肯定するのか」系のコメントがあるかも知れないので、そんなわきゃねーだろ!と言っておく。
ただ、この事件の背景に雇用や社会保障システムの問題があるのなら、それについては徹底的に分析し解決されるべきであることは確かだ。
加藤容疑者と似たような、もしくは加藤容疑者以上に劣悪な状況下で、犯罪を犯さず暮らしている人は沢山いる。その事実を「みんな、それでも我慢して頑張ってるのに、犯罪を犯すなんてとんでもない奴だ」と、加藤容疑者個人の問題として切り捨てるのか、「同じように追い詰められる人間が一人でも出ないよう、対策を取ろう」と考えるかで社会は大きく変わる。
追い詰められた末に犯罪に走ることはもちろん正しくない。しかし、全国民に「何があっても人を殺すな」を徹底することが可能なら苦労は無いわけで、現実的には「出来るだけ追い詰められない社会」にすることが再犯防止策であると考える。

<蛇足>
さて、私は本日無事に職場復帰。ブログも更新できるってもんだ。

<関連記事>
マガジン9条~雨宮処凛がゆく!~「秋葉原の無差別殺人、の巻」
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【2008/06/20 17:56】 | 死刑制度 | トラックバック(0) | コメント(1) |
「休暇」、宮崎、そしてアキバ (中)
【6月17日】
起きると、嘔吐を伴う激しい咳。仕事を休む旨を職場に連絡して、病院へ。
帰宅して二度寝したかったけど体調が悪すぎて眠れず、だからといって出来ることも無いので、携帯でmixiを確認。すると死刑廃止コミュの「6月の執行が避けられるように!」というトピックスが更新されている。
このトピックスは実に心臓に悪くて、更新の度に「執行があったのか」とドキリとし、中を見ると実は違う(同意する旨のコメント)ということを既に度々経験していた。そのため、一瞬ドキリとした直後、いや、またいつもの通常コメントだろうと思った。
が、次の瞬間にまた認識が変わる。
コメント数が今までの倍近くに膨れ上がっている。
去る6月14日、安田事件の控訴審判決に対する抗議集会で、安田弁護士が「今週中か来週にも、三名の死刑が執行されようとしている」旨の発言をしていたのが頭を過ぎる。人数まで明確に言えるということは、もうかなり確実だなと感じたのを思い出した。

トピックスを見ると、やはり3名が執行されたとの内容だった。その中には宮崎勤の名前もあった。
ご多分に漏れず、私も熱っぽい頭で「あぁ、アキバ事件があったから"オタク処刑"か」と即座に思った。「有名人」を処刑することには必ず意味があると思うし、確定から執行までの期間が平均よりかなり短い(約二年半)からだ。
この時期に、他の「無名」な死刑確定囚ではなく、確定年月の長い順でもなく、宮崎勤を処刑したことは、明らかに恣意的だ。
実際には、アキバ無差別殺人と宮崎勤の犯した幼女誘拐殺人は、殺人の種類も違えば動機から経緯からいろいろと異なる点がありすぎて、むしろ同一性を見出すほうが難しいくらいだと思う。しかし、とりあえず「オタク」という象徴的なゾーンにいる人間を処刑することで、早い話が「加藤もすぐこうするから、国民の皆様ご安心を」というパフォーマンスをやったわけだ。
あまりにも分かりやすい。しかし、パフォーマンスであるからには、分かりやすくなければ意味が無いわけで。

ただ私が一番驚いたのは、宮崎勤の再審請求(準備中であった)の弁護人の名前を聞いたときだった。
連続幼女誘拐殺人:「再審準備中」の執行に抗議 弁護士
田鎖弁護士の名前は「死刑廃止年報」やアムネスティの死廃ページでも目にしていたし、一度なにかの集会で報告を聞いたこともあった。確か「監獄法」が改正された直後で、法改正によって死刑囚の処遇(主に確定者との外部交通)がどのように変化しているか、という内容だった気がする。
つまり田鎖弁護士は、死刑廃止運動家としてもかなり精力的に活躍されている方である。
まぁ、そういう人でもないと宮崎勤の弁護人になってくれなかったのかも知れないけど、これは(意図的では無くても結果として)死刑廃止運動に対してもある種「嫌がらせ」だな、と思わずにはいられなかった。

とかなんとか考えていたら、アッという間に体調が悪化し、平熱の35.4℃から38.4℃へと急上昇。後はもう、ひたすら吐いて唸って咳き込むのみ。再度病院へ行くがすぐには良くならない。
【2008/06/20 17:49】 | 死刑制度 | トラックバック(0) | コメント(0) |
「休暇」、宮崎、そしてアキバ (前)
執行があったにも拘らず、更新が遅れて申し訳ない。もちろん忘れていた訳ではない。絶望して「ブログなんてやっても意味ねーよ」とさじを投げたわけでもない。
以下、長くなったが、更新遅延の理由も含めて日記形式で紹介したい。

【6月16日】
映画「休暇」を遅ればせながら観に行った。
吉村昭の同名小説を原作とした本作は、とある拘置所(ロケ地は甲府刑務所だったが、死刑確定囚がいるから設定としては拘置所のはず)の刑務官を主人公として、死刑執行に伴う刑務官の葛藤を軸にした人間ドラマである。
元刑務官でノンフィクション作家の坂本敏夫をアドバイザーにしていることもあり、全体的によく取材してるなーというのが最初の感想。そして考えてみれば、活字はともかく映像の分野では、刑務官の視点から死刑を扱った作品って珍しいかも、と思った。ましてや「支え役」に注目しているケースを私は他に知らない。
死刑を扱った映像作品には、基本的に必ず執行のシーンがあるわけだけど、私が今まで観たものはどれも、ガターンと床が抜けて死刑確定囚が下へ落ちていく映像だった。つまり一階というか二階というか、上階からの映像である。しかし、その落ちた後、処刑された身体を支えるための「支え役」が主人公の本作では、(あまりハッキリとは描かれないが)死刑囚の体が上から落ちてくるのである。
こういう構図の映像を観たことが無かったということは、つまり今まで、「支え役」の立場から執行シーンを描いた作品が無かったことを意味している。文字通り「視点」の問題である。
かなり押さえ気味の演技が淡々と続くので、観る人によってはちょっと物足りないのかも知れないけれど、死刑制度を考える上で新たな視点を提供してくれる作品だった。

で、
映画を観終えて打ち合わせのため学校へ行った辺りで、急に激しい咳が出始めた。
【2008/06/20 17:45】 | 死刑制度 | トラックバック(0) | コメント(0) |
YouTube 自殺対策関連の番組
UPされていたのでお知らせ。
NHK「福祉ネットワーク」で放送されたものです。

自殺と向き合う ~電話相談の現場から~
http://www.youtube.com/watch?v=hOwyjhJYsI8
http://www.youtube.com/watch?v=bQwMwqZgjyQ&feature=related
http://www.youtube.com/watch?v=9lyMTxT0WAY&feature=related

東京自殺防止センターを取材したものです。
リアルタイムで観た記憶がありますが、なかなか良い番組でした。

東京自殺防止センター
【2008/06/03 01:58】 | 自殺 | トラックバック(0) | コメント(0) |
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Author:ささきち
1981年生まれ。150cm。
なんかいろいろマイノリティ。
旧ブログはこちらです。
メールはdie-in@excite.co.jpまで。

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