die-in(ダイイン)
「社会」を見つめ、「世界」を感じる。それが悲惨だからこそ。
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「いじめ」を目にしたコシヌケな私
先日、ほぼ満員状態の地下鉄に乗っていると、私の後に中学生の男の子が3人ほど入ってきた。
ちょうど隣に居合わせたので嫌でも会話が入ってくる。
すると2人が寄ってたかって、一人の男子生徒をバカにし続けているのだ。

「お前、空手やってんだろ。強いの? 俺らのことバカにしてんだろ?」
「お前がケンカ強いの知ってんだよ。チャンスやるから一発パンチしてみろよ、ほら」
2人は執拗に”彼”を挑発し続ける。
彼はそれにYesともNoとも答えず、どうにか受け流そうと、マンガを読みながら必死であいまいな返答を繰り返している。

「(話を)流してんじぇねーよ」
2人の中でも特に挑発的な男子生徒が、彼を小突く。
「なんでパンチしねーの? チャンスやるって言ってんじゃん」
「ぶっちゃけ、人殴るの怖いんでしょ?」
「お前、自分のこと強いと思ってんだろ? どうなの?」
へらへら笑いながら、攻め立てる言葉はやまない。

何度も何度も、2人は彼を小突く。
「(強いと思ってるか)なんで答えねーんだよ」と男子生徒が言うと、彼はこう答えた。
「Yesって言えば調子に乗るなって言われるし、Noって言えばバカにされるでしょ。だから答えたくない」
その返答が、彼の立場をすべて物語っていると思った。

「やられたらやり返すって言ってたのに、なんで(俺たちに)やり返さねーの? 有限実行じゃねーの?」
「やり返したら、またやられるでしょ。それじゃ解決しないから」
「へぇー。カァッコイーイ。お前、平和主義者とか、そういう感じなんだ」
いい加減に周囲の人間も、我慢の限界に来ていたのだと思う。
男子生徒がまた彼を小突くと、真後ろにいた男性が男子生徒の頭を押さえ、低い声で言う。
「お前、いい加減にしろよ」

一旦は会話が途切れたものの、中傷はまたすぐに再開される。
私もいい加減、我慢の限界に来た。
男性に注意されて、少しは手数の少なくなった男子生徒が彼を小突いた瞬間、その手をさえぎる。
「やめなさい」

それから3人の降りる駅まで、中傷は少しおとなしくなったものの、それでも、やむことは無かった。
コシヌケな私は、それ以上、制止することが出来なかった。
電車を降りる間際、男子生徒が言った。
「怒られちゃっただろ。こういう公共の場じゃ、なんか俺がいじめてるみたいに見られちゃうけどさぁ」

私が男子生徒を注意したことで、あの”彼”はさらに酷いいじめを受けるのかもしれない。
心から、申し訳ないと思った。
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【2007/11/14 02:02】 | 総論 | トラックバック(0) | コメント(5) |
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コメント
少し前から拝見させて頂いてます。
こういう『いじめ』の場面、大人にとってもものすごく戸惑う瞬間ですよね。

私も会社の昼休みに公園で遊ぶ小学生たちの「いじめ」に遭遇したことがあります。でも結局、ふざけているのか、これは一時的なものなのか、あれこれ考えているうちに何もせずに帰ってきたことがありました。
なんとも後味の悪いものです。
 学校で生徒のいじめに遭遇した時の教師って、例えばこんな状況なのでは?と想像してみたりします。
 私はかつて小学校の時、同級生の女の子をいじめていた記憶がいまだに忘れられず、
今さら謝ってもどうしようもないとりかえしのつかなさと罪の意識に苛まれます。
 あの当時は、「いじめている」などという意識は自分ではほとんどありませんでした。ただなんとなくからかいたくて、からかっているうちにいつのまにかエスカレートしていった、そんな感覚だったように思えます。
また、その子が憎らしかったわけでもなく、どちらかと言うとむしろ好きだったように思えます。
 私の仕打ちが相手にとってはいじめだったんだ、と気づいたのは、私が大学進学で実家を離れる時のことでした。何年かぶりにその子に連絡を取ろうと電話を何度もかけたのですが、結局一度も電話口には出てもらえず話すことができなかったのです。
 彼女は当時結婚を控えていた、ということで忙しい、というお母さんのお話でしたが、あれはよっぽど私と話したくなかったのだろうと思います。いまだに思い出すと自分がバカなことをしたと心が痛みます。一言謝りたくても、もう今さら遅いですからね。

 すみません、なんだかまとまりのないコメントになってしまいました。
【2007/11/16 13:21】 URL | 禅ヒッピー #VSY0J1g6[ 編集]
みなさん、来訪&コメントありがとうございます。

>SMSさん
私自身、いじめる側にも事情があるんだろう、ここで止めたって解決するわけもないし‥‥とか考えてしまって、なかなか体が動きませんでした。本当に難しいですよねぇ。
それでも、その場その場で、自分の立場として出来ることをやるしかないのだと思います。

>ぽかさん
正義感かー。
難しいですよね、正義って(-_-;

>しろのぽさん
ほんと、大人は子供たちに何を教えているのだろう?と(私も子供はいませんが)自戒を込めて思います。
いじめられていた彼自身が「自分が悪いからいじめられる」とはたぶん思っていないのが救いでした。
【2007/11/16 12:14】 URL | ささきち #IO3e0EY.[ 編集]
こういう場面はしんどいですね。ささきちさんにもさぞこたえたのではないかと思います。やはり街中で他人ができることには限界がありますからねぇ・・・。この場合でも、自分だったらと考えましたが答えが出ませんでした。

ほんと、こういう場合、どうするのがベストなんでしょうか・・・。

ただ少なくとも、ちゃんと止めに入ったささきちさんの対応は適切だと思いますし、しろのぽさんの仰るように、それがその子の支えにもなり得るだろうと思います。


しかしほんと、その子の受け答えには、ちょっとびっくりですね。なかなかいじめ相手に面と向かって言えないセリフだと思いました。賢い上に強い子なのかもしれないという希望がもてるところが救いですね。
【2007/11/16 03:38】 URL | SMS #SFo5/nok[ 編集]
はじめまして。
正義感はこうやって育まれて伝えられるものなのだな、と拝読して思いました。
【2007/11/15 19:44】 URL | ぽか #-[ 編集]
「怒られちゃっただろ」の一言に、全てが表れているような気がします。
他人に「怒られ」るから、いじめちゃいけない・・・?そこに相手の気持ちへの想像力はありませんね。
大人たちは、子供たちに何を教えているのだろう?と自戒を込めて(独身ですけど^^;)思います。

いじめられていた子の態度は、中学生ながら立派ですね。それを支持してくれる人がいる、と知っただけでも、ささきちさんやその前に注意した男性のしたことには、意味があると思います。
【2007/11/14 22:45】 URL | しろのぽ #OiSiUt6g[ 編集]
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