die-in(ダイイン)
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日弁連の裁判員制度紹介マンガ -量刑のゆくえ-
旧ブログで触れた日弁連の裁判員紹介マンガに続編が出たようです。
◆量刑テーマ 苦悩する大学生 日弁連、PR漫画の第2弾
前作「裁判員になりました -疑惑と真実の間で-」は他の広報資料には無い視点から、裁判員としての基礎知識と心構えを描いており、なかなか面白かったです。「予想を上回る好評(日弁連談)」だったのもうなづけます。
続編のタイトルは「裁判員になりましたPART2-量刑のゆくえ-」とのことで、前回が「(弁護人から見た)刑事裁判の基礎」とすると、今回は「(弁護人から見た)量刑判断の基礎」と言えましょう。
おそらくは部分否認とか、そのあたりが主題になるのかなと思います。

第二弾の主題として「量刑」が選ばれたのは、全国の模擬裁判で同じ事案でも裁判員によって量刑判断にバラつきが出ているため、そういった背景を考慮してのことかと思います。
◆量刑に差、重い課題 京都地裁で模擬裁判終了
この模擬裁判では、まったく同じ想定の殺人事件で、無罪から懲役14年までかなり量刑にバラつきが出ています。ちなみに検察の求刑は懲役10年で、京都で出た模擬判決は検察求刑を上回る長期刑となっています。
以前にも述べましたが、有罪・無罪と比べ、量刑の判断は元々素人には分かりにくく、また「どうせやってんだから量刑とかあんま重要じゃなくない?」的な考えも少なくないため、今までは無実の冤罪に比べて誤判はほとんど取りざたされることがありませんでした。
そのため、量刑判断の基準やポイントについては司法の中でもとりわけ一般市民に理解されておらず、いざ裁判員制度となれば量刑が重要な課題になるのは当然の帰結です。「量刑の判断が難しい」との声は、模擬裁判開始の当初から、各地で聞かれていたものです。

更に言えば、裁判員が担当する事件の多くは、量刑に死刑や無期懲役が含まれると想定されます。
まず裁判員制度の適応される罪状からして
◆殺人(死刑、無期懲役、5年以上の懲役)
◆強盗致死傷(致死の場合は死刑、無期懲役
◆傷害致死(15年以下の懲役、50万円以下の罰金)
◆危険運転致死(1年以上の懲役)
◆現住建造物等放火(死刑、無期懲役、5年以上の懲役)
◆身の代金目的誘拐(無期懲役、3年以上の懲役)
◆保護責任者遺棄致死(3ヶ月以上、5年以下の懲役)
量刑に死刑・無期懲役の含まれる罪状がやたらと多いことに気付きます。
ちなみに昨年の発生件数からすると、裁判員制度の対象となる事件の3件に1件が強盗致死傷、5件に1件が殺人となるようです。つまり裁判員制度の適応される裁判のうち、相当な割合で死刑が求刑されるか、少なくとも死刑が量刑に含まれるわけです。

死刑が求刑されたり量刑に含まれる場合、当然ながら一般市民である裁判員が、まさに生死を分かつ量刑判断を担うことになります。
もちろん完全無実の有罪(いわゆる冤罪)は大問題ですが、「無実なのに罰せられてかわいそう」を超え、「例え有実でも量刑は厳格に判断されるべき」との考えが広まらない限り、大変なことになるのではないでしょうか。
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【2007/11/20 02:00】 | 裁判員制度 | トラックバック(0) | コメント(0) |
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